VWとボッシュ、電池セルの生産設備事業で協力

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とボッシュは18日、電池セルの生産設備事業の立ち上げに関する趣意書(MoU)を締結したと発表した。バッテリーの生産システムを供給するほか、電池セルメーカーや電池システムメーカーの工場の立ち上げのサポートやメンテナンスサービスを提供する計画。コストおよび技術面で欧州市場における主導的な地位の確立を目指す。2022年末までに新会社の設立を目指しており、同計画の実施に向けプロジェクトハウスを発足させた。

両社は「local for local」のアプローチで、欧州の電池工場向けに現地から生産設備やメンテナンスサービスを提供する計画。欧州では様々な企業が電池セル工場の建設を計画しており、生産能力は2030年までに年約700ギガワット時に達する見通し。VWグループだけでも、欧州に2030年までに提携先と共同で電池セルのギガファクトリーを6工場建設する計画がある。

ボッシュは今回の提携で、工場の自動化やシステムインテグレーションのノウハウを提供する。両社は今回の協力を通して、欧州における「メイドイン・ヨーロッパ」のエレクトロモビリティのサプライチェーンを構築する一翼を担う意向を示している。

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