仏自動車大手ルノーは13日、2030年までに欧州で販売する乗用車を100%電気自動車(EV)にする計画を明らかにした。これまでは同年までに90%をEVにする目標を掲げていた。欧州連合(EU)が35年までにハイブリッド車を含むガソリン車など内燃機関車の新車販売を実質禁止する方向で検討していることから、目標を引き上げて電動化を推進する。
ルノーが1年前に打ち出したグループの復活・刷新・変革に向けた新戦略「ルノーリューション」の進捗報告会で、ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)が新目標を打ち出した。同氏は「30年までにルノー車を100%EVにするための準備を進める」と述べた。
欧州では伊フィアットや仏プジョー、米フォードなどが30年までの完全EV化を表明している。ルノーは25年までに24の新型車を投入する計画で、少なくとも10車種をフルEVとする方針。22年には小型車「メガーヌ」のEVモデルが発売されることになっている。