●学習コースのほかソフトスキルの講座も開講
●オンライン教育産業が盛んな同国ではエドテック企業が多く誕生
教育用オンラインプラットフォームを運営するロシアのシンクロナイゼーション(Synchronization)はこのほど、225万ドルの調達に成功した。現地経済紙『コメルサント』によると、今回の資金調達ラウンドは農業大手ルスアグロの共同所有者マクシム・バソフ氏とベンチャーキャピタル(VC)アベニルが主導し、VCのアドファーストやその他の個人投資家が応じた。
シンクロナイゼーションはオンライン及び対面による学習コースを提供している。コースは哲学、芸術、音楽、建築、経済学、心理学、歴史、生物学、健康、ファッション、デザインなど多岐に渡る。また、クリティカル・シンキングなどの思考方法、話し方やエチケットなどのソフトスキルに関する講座も開講している。
ロシアではオンライン教育産業が盛んで、同社の他にも多くのエドテック企業が生まれている。最近では英国、米国及びカナダの学校での教育を望む海外の学生にオンラインで授業を提供するエデュケート・オンラインが400万ドルの資金調達に成功している。
他には、昨年ロシアとブラジルにおけるオンライン教育事業を傘下に収めたIT大手のVKカンパニー、VCやプライベートエクイティファンドが5,000万ドルの資金調達に応じたゲット・コース(GetCourse)、1,000万ドルの調達に成功したオンライン・プログラミング教育サービスのアルゴリズミックスがある。
最近では女性向けオンライン教育を提供するアカデミー・オブ・チェンジ、米国に拠点を置くスタディーフリーやティッジー(Tizzy)が台頭している。