●食品販売店と提携し、消費期限が近い食品を最大80%引で提供
●利用者は国内で1万人以上
持続可能な食品サービスを目指すルーマニアのボナップ・エコ(bonapp.eco)が、昨年11月に開始したシード資金調達ラウンドでこれまでに80万ユーロを調達した。仏食品サービスのUp(旧シェック・デジュネ)は、食品廃棄物ゼロを目指す事業方針の一環でボナップを支援する。このほか、地元ベンチャーキャピタル(VC)のロカX、アーリーゲーム・ベンチャーズ、ハンガリーのインパクト・ベンチャーズが投資した。
ボナップ・エコの事業アイデアは、2030年までに人口1人当たりの食品廃棄量を小売・消費者レベルで半減させるという国連目標に貢献し、食品廃棄物削減につながるビジネスだ。食料品店、レストラン、ガソリンスタンド、ベーカリー、コーヒーショップ、ホテルなどと提携し、自社アプリの利用者に消費期限が近い食品を最大80%割引で提供している。
現在、ボナップ・エコの利用者は国内で1万人以上。調理食品は一食当たり平均5ユーロで提供している。食品サービス国際大手のアッコール(Accor)を始め、フードパンダ、ペニールーマニア、スターバックスなどと提携している。