●3次元CG分野向けソフト事業を強化
●ケイオスは業界の世界大手を目指す
コンピューターグラフィック(CG)用ソフトを手がけるブルガリアのケイオス(Chaos)が、独同業エンスケープと合併する。得意分野が異なる両社が統合することで、3次元CG分野向けソフト事業を強化する。当局の承認を経て、3月末までに手続きが完了する見通しだ。取引額などの詳細は明らかにしていない。
新会社ケイオスは、3次元可視化・設計ワークフローソフト業界の世界的大手となることを目指す。建築家・エンジニア・建設業者(AEC)向け製品、VFX(視覚効果)、プロダクトデザインに重点を置く。製品の性能を向上させるとともに、守備範囲をビジュアライゼーション(視覚情報化)全般へ広げ、顧客のニーズの変化に対応できる態勢を整える。「エンスケープ(Enscape)」、「ブイレイ(V-Ray)」、「コロナ(Corona)」など、既存製品の販売に変更はない。
新会社の本拠は独カールスルーエに置く。ソフィア、プラハ、東京、ソウル、ロサンジェルス、ニューヨークの拠点を合わせると従業員数は500人を超える。