●顧客がスキャンした医療記録を読み込み、分析、要約を行う
●同社のソリューションは法律を扱う組織向け
自然言語処理(NLP)ソリューションを開発するイスラエルのスタートアップ企業、デジタルオウル(DigitalOwl)は1月26日、シリーズA資金調達ラウンドで2,000万ドルを獲得したと発表した。昨年2月の初の資金調達ラウンドでの650万ドルを大幅に上回る投資を集めた。調達資金は技術開発、販売、マーケティング、顧客サービス分野の人員増強に投入する。
デジタルオウルのNLPソリューションは、保険会社や法律事務所など法律が関わる組織向けで、顧客がスキャンした医療記録を読み込み、分析、要約を行うためのプラットフォームだ。不正行為の取り締まり、新しい保険契約の引き受け、賠償案件の処理などに利用されている。
デジタルオウルは現在、米国、カナダ、イスラエルで事業展開している。平均的な医療記録は約4万4,000ワードで、医療抜粋と処置、病態、投薬などの2,900以上のデータ項目を含んでいる。同社のNLPソリューションの抽出精度は95%以上で、重要な医療データ項目の抽出能力が人的処理の2倍あるという。