●揚水発電施設の貯水池に設置する
●設備容量は22kWpとなる予定
チェコ電力大手の国営CEZはこのほど、浮体式の太陽光発電設備を導入すると発表した。揚水発電施設の貯水池に、発電設備容量が22キロワットピーク(kWp)の設備を設置する計画。まずは実証試験を行い、将来的に大規模施設での導入を図る。同社は2030年までに再生可能エネルギーによる発電施設の設備容量を6メガワット(MW)まで引き上げることを目指している。
導入が計画されているのはプラハ南郊にあるシュチェホビチェ揚水発電所。同発電所では余剰電力の発生する夜間に上部貯水池まで水を汲み上げ、落差を利用して水流による発電が行われている。CEZは空気が充填されたフロートと組み合わせた単結晶太陽光パネルを上部貯水池に設置する予定。同発電所は200メガワット時の発電容量を持つ。
CEZは1998年から太陽エネルギー利用の発電事業を行ってきた。同社の太陽光施設は計126メガワット(MW)の設備容量を持つ。