チェコ富豪が愛車で暴走

チェコの大金持ちラディム・パッセル氏(58)がドイツのアウトバーン(高速道路)を最高時速417キロですっ飛ばしたことが話題になっている。同氏はその様子をビデオに収め、先月、YouTubeで動画を共有した。

ところはアウトバーンA2号線のベルリン・ハノーバー間。ルターが聖書をドイツ語に訳した場所として知られるヴィッテンベルク近くに10キロメートルほど真っすぐに道が続くところがある。見るからに早朝で走る車も少ない中、愛車のブガッティ「シロン」を加速させるパッセル氏。画像に示される時速計の針がみるみる右側へ倒れ、わずか2分で時速400キロを突破した。

警察によると該当する区間には速度制限が設けられていないが、検察当局は「最高速度を達成するために、不適切な速度で周辺に配慮せず車を走らせる」行為は刑法に抵触するとして捜査する姿勢だ。

パッセル氏はプラハの複合施設「BBツェントゥルム」を手がけたことなどで知られる不動産王。チェコ版『フォーブズ』によると推定資産額は2億7,000万ユーロに上る。

他方では1998年に第一子を亡くしたのを機に自ら「キリスト教に帰依した」ことも有名で、「敬虔なキリスト教徒」が「スピード狂」だという事実に戸惑うチェコ人も出ている。

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