トルコがイスタンブール近隣のアヤザーにIT分野の新たな研究開発拠点(ITバレー)を開設する。国家テクノロジー開発戦略で推進する92番目の技術開発地区プロジェクトとして 、現在、5万3,000平方メートルの敷地でインフラ整備を行っている。現地紙イェニシャファクが3日報じた。
アヤザーに近いコジャエリ県ゲブゼでは2017年に、同国初のITバレー(敷地面積1万平方メートル)が活動を開始。起業の場所と環境を提供し、国内最大の新興企業育成センターとなっている。近年、起業活動が非常に活発なことから、支援能力を増強するため、近隣に新ITバレーを開設する。
テクノロジー戦略に基づく特別技術開発地区は現在73が稼働している。同地区の進出企業数は7,331で、総従業員数は7万5,657人。うち外国企業・外国提携企業は282社。取得特許数は1,409件で、手続き中は3,013件に上る。これまでに4万3,527の研究プロジェクトが完了し、1万2,131が実施中だ。また、学術機関からのスピンオフ企業は1,542社を数える。ベンチャーキャピタルの投資額は昨年、15億ドルを超えた。