●同社の評価額は17億2,500万ドルに
●14年設立の同社は本社を米国、開発拠点をプラハに置く
商品開発管理ソリューションを手がけるチェコのプロダクトボード(Productboard)はこのほど、経営安定後の新たな資金調達ラウンド(シリーズD)で1億2,500万ドルを獲得した。企業評価額は17億2,500万ドルに達し、ユニコーン(評価額10億ドル超の未上場企業)の仲間入りを果たした。顧客層拡大のため、商品ラインナップの拡大と有能な人材の獲得に資金を投入する。2015年の初資金調達以降、今回を合わせた調達額は2億6,200万ドルに上る。
プロダクトボードは2014年の設立。商品開発に関わるエンジニアやデザイナーが常に情報を共有し、ユーザーのニーズを反映して協働して開発を進められるよう、作業記録システムベースの商品管理ソリューションを提供する。本社は現在、米サンフランシスコにあり、開発チームはプラハを拠点としている。
顧客はマイクロソフト、ズーム、ユーアイパス(UIPath)、フォルクスワーゲン(VW)など国際大手を始め、世界5,400社に上る。顧客の期待やフィードバックを商品戦略にリアルタイムで反映させることができるソリューションとして、今後さらに需要拡大が予想される。