ラトビアのエンジニア支援ソフト・プラットフォーム企業、100万ユーロを調達

●同社はシミュレーションやモデリングのソフト製品を提供

●エンジニア支援ソフトの市場規模は28年に200億ドルに達する

シミュレーションやモデリングのソフトウエアをプラットフォーム上で提供するラトビアのCENOSは、このほど実施したシードラウンドで100万ユーロの調達に成功した。獲得した資金でプラットフォームを拡充し、市場への浸透を図る。同社は2028年には200億ドルの市場規模に達する見込みのエンジニア向けコンピューター支援ソフトを軸に事業拡大を目指している。すでに2種類のエンジニア向けシミュレーションソフトを公開し、好評を得ている。

ラトビアの首都リガに拠点を置くCENOSは2017年、ミハイルス・スチェパンスキス氏ら物理学や数学の博士号を持つ3人の創業者により設立された。エンジニアが使いやすいシミュレーションソフトの開発を目指している。今年新たに2つのソフトを発表するのに続き、来年には新しいプラットフォームやオープンソースのソフトを発表する計画だ。同オープンソースソフトは特定の産業部門を対象に提供していく予定。

同社のプラットフォームには現在、研究者や趣味でプログラミングを行うユーザーなど130人が登録しており、無料ソフトの利用のほか、独自にオープンソースソフトを公開するなどしている。

今回のラウンドはバルト諸国などで事業を展開するアクセラレータのスタートアップ・ワイズ・ガイズやベンチャーキャピタルのキャピタリア(Capitalia)が幹事となり実施され、米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の幹部だったウルディス・シポルス氏などエンジェル投資家が調達に応じた。

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