●買収先は医療機器をサイバー攻撃から守る技術を開発
●取引額は約8,000万ドルに上る見込み
イスラエルのサイバーセキュリティ企業フォアスカウト(Forescout)・テクノロジーズはこのほど、国内同業のスタートアップ、サイバー(Cyber)MDXを買収すると発表した。取引額は明らかにされていないが、一部報道によると約8,000万ドル。従業員数はサイバーMDXが50人で、フォアスカウトはイスラエルで200人のほか世界各地で1,100人を雇用している。
サイバーMDXは病院などで使用される医療機器をサイバー攻撃から守る技術を開発している。同社のシステムは医療機器のネットワークを監視し、重要な機器を自動的に認識して潜在的なリスクを評価することができる。
サイバーMDXは同国政府のサーバー関連部門を担当していたアミール・マグネル氏と、顔認識技術のスタートアップ、フェイス・ドットコム(Face.com)の創業者モティ・シュニベルグ氏によって2016年に設立された。フェイス・ドットコムは2012年にフェイスブックに1億ドルで買収されている。
フォアスカウトは2020年、プライベートエクイティファンドのアドベント・インターナショナル及びクロスポイント・キャピタル・パートナーズに19億ドルで買収された。