フォルクスワーゲン―グループ販売の低迷続く、1月は15%減に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が11日発表した1月のグループ新車販売台数は69万9,500台となり、前年同月を15.2%下回った。減少は7カ月連続。半導体不足に伴う生産低迷で大幅な販売減が続いている。

すべての地域で販売が落ち込んだ。減少幅は南米(38.1%減の2万7,200台)、中東・アフリカ(31.8%減の1万9,200台)、中東欧(22.8%減の3万8,900台)、中国(18.3%減の34万2,500台)で大きかった。西欧は3.9%減の19万2,500台、北米は5.0%減の5万8,000台、中国以外のアジア太平洋は3.4%減の2万1,300台だった。

ブランド・グループ別でみると、大衆車(ブランド・グループ・ボリューム)は17.3%減の51万7,900台へと落ち込んだ。VWブランド乗用車が17.2%減の40万2,300台、シュコダが18.5%減の6万2,200台、セアト/クプラが25.9%減の2万7,700台、VWブランド商用車が3.5%減の2万5,700台となっている。

高級車(ブランド・グループ・プレミアム)は13.1%減の13万7,100台で、主力のアウディは13.0%減の13万5,400台。ポルシェだけを対象とするスポーツ車(ブランド・グループ・スポーツ)は0.5%減の2万4,300台だった。

商用車子会社トレイトンの販売台数は2万100台で、前年同月を20.9%上回った。MAN(4.3%減の1万400台)とスカニア(14.0%減の4,900台)は減少したものの、昨年7月に買収した米ナビスターの4,700台が加わったことから販売増となった。

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