バイオ医薬品開発の独キュアヴァクは10日、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)と共同で伝令RNA(mRNA)技術を用いたインフルエンザワクチンの治験を開始したと発表した。mRNAベースの感染症用ワクチンを共同開発するとした2020年7月の合意に基づく取り組みの1つ。最大240人の健康な成人を対象に治験の第1段階に当たる第1相臨床試験を行う。4種類の異なるインフルエンザウイルス株に照準を合わせている。
キュアバックはmRNAベースの新型コロナウイルスワクチンの開発を単独で行ったが、有効率が低いことを受けて承認申請を昨年10月に撤回。現在はGSKと共同で第2世代の新型コロナワクチンを開発している。年内の治験開始と承認申請を目指している。