サムスン・エンジニアリング、露で石化プラントを初受注

●年産能力140万トンのエタンクラッカー2基の設計調達を受注

●取引額は10億ユーロ、稼働開始は24年の予定

韓国プラント大手のサムスン・エンジニアリングは8日、ロシアの石油ガス会社ルスガズドビチャ(RusGazDobycha)傘下のバルチックケミカルコンプレックス(BCC)が進める石油化学プラント整備事業で、エタンクラッカーの設計調達(EP)を受注したことを明らかにした。取引額は10億ユーロ。同社によるロシアでの受注は初となる。

BCCは2019年、中国国営建設会社の中国化学工程第七建設有限公司(CC7)と設計・調達・施工(EPC)契約を交わしている。サムスン・エンジニアリングはCC7とのEP契約に基づき、プラントの主要施設である天然ガスからエタンを精製するエタンクラッカーを請け負う。年産能力140万トンのクラッカー2基を設計、供給する。

BCC石油化学プラントはサンクトペテルブルクから南西約110キロメートル離れたフィンランド湾沿岸のウスト・ルガ港近隣を拠点とする。主に天然ガスを原料として年間約600万トンの化学品生産能力を整備する計画だ。2024年の稼働を目指している。

上部へスクロール