消費者信頼感が大幅悪化

市場調査大手GfKが2月23日発表したドイツ消費者信頼感指数の3月向け予測値はマイナス8.1ポイントとなり、2月の確定値(-6.7ポイント)から1.4ポイントも低下した。消費者へのアンケート調査時点で新型コロナウイルスの感染が拡大していたことと、高インフレが響いた格好。調査担当者は感染防止のための規制の大幅緩和が取り決められたことを踏まえ、消費性向は今後、高まるとの見方を示したが、アンケート時点ではロシアのウクライナ侵攻が起きていなかったことを踏まえると、個人消費が回復するかどうかは不透明だ。

所得の見通しに関する2月の指数(3月向け予測値の算出基準の1つ)が13.0ポイント減の3.9ポイントへと大きく低下した。同指数はインフレ率の高止まりを背景に昨年秋から低下傾向にある。高額商品の購入意欲に関する2月の指数(同)も3.8ポイント下がり1.4ポイントとなった。景気の見通しに関する2月の指数(同)は1.3ポイント増の24.1ポイントへと上昇した。

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