エストニアのヘルステック企業、健康管理用カメラスキャン技術を開発

●ラウンドで調達した200万米ドルを投入

●「シェンAI」はスマホで使える遠隔医療用AIアプリ

エストニアのヘルステック企業MXラボ(MX Labs)はこのほど、シードラウンドで200万米ドルを調達した。人工知能(AI)を活用した次世代健康・ウェルネス診断技術の開発に用いる。

MXラボは2020年の創業。遠隔医療の広まり、世界的な医療従事者不足、治療費用の上昇などを背景に、コストを抑えた高すぎない遠隔監視ツールの需要が拡大しているとみて、スマホまたはカメラ付きコンピュータがあればどこでも使えるアプリ「シェンAI(Shen.AI)」を開発している。

このアプリは、顔貌を1分スキャンするだけで、心拍数、心拍変動(HRV)、血圧が測れる。付属品が要らず、手軽に使えるのが画期的だ。同社は今回調達した資金で、循環器、メンタルヘルスの健康度を示す他の指標にもモニター範囲を広げ、年内に販売を開始したい意向だ。

今回の資金調達では、フィンランドのスーパーヒーロー・キャピタルがリードインベスターを務め、米国・ポーランド系のSMOKベンチャーズやシンガポールのヴァージ・ヘルステック・ファンドなど既存株主が投資に参加した。

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