米テック大手、ロシア国営メディアの閲覧・視聴を制限

●国営メディアはプーチン大統領の「プロパガンダ機関」

●メタ、ユーチューブはEU内でこれらメディアを視聴不可に

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて米テクノロジー大手がロシア国営メディアに対する締め付けを強めている。欧州連合(EU)や多くの政府機関からの要請に応え、2月28日にはフェイスブックやインスタグラムを傘下に持つメタが、ロシア国営の「RT」及び「スプートニク」をEUで閲覧できないようにした。ユーチューブも1日にEU内で両社のチャンネルを視聴不可にした。

「RT」と「スプートニク」はプーチン大統領の「プロパガンダ機関」と位置付けられており、メタとユーチューブはすでに、両社の広告掲載を中止するなどの制限を導入していた。しかし、フォンデアライエン欧州委員長が2月27日にEU域内で両社の放送を禁止すると発表したことなどを受けて、閲覧・視聴不可に踏み切ったもようだ。

ロシア政府側はこれまでのところ、これらの企業のサービスに接続する速度を制限してつながりにくくなるようにするといった対応をとっている。

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