ゲスタンプ、22工場に自家消費型の太陽光発電設備を導入

スペイン自動車部品大手のゲスタンプは2月22日、マドリッドの太陽光発電事業者パウエン(Powen)と自家消費型発電設備の導入で契約を締結したと発表した。ゲスタンプがスペインの20工場とポルトガルの2工場の屋上に太陽光パネルを設置する。22カ所の総設備容量は26.9メガワットピーク(MWp)、年間発電量は35ギガワット時(GWh)となり、そのうち31GWhを工場で消費する。これにより、今後25年間で8,835トンの二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる。

ゲスタンプは2030年までに、温室効果ガス排出削減に向けた国際共同イニシアチブである「サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)」に基づき、自社からの直接排出(スコープ1および2)を30%、サプライチェーンからの間接排出(スコープ3)を22%削減する目標を掲げている。

ゲスタンプは全社的な脱炭素化に向けた取り組みを進めている。スペインのエネルギー大手ナタージュ(Naturgy)と再生可能エネルギーの長期購入契約を結んだほか、同国規格協会(AENOR)から自動車業界として初めて、ごみをゼロに近づける取り組みを証明する「ゼロ・ウェイスト」認定を取得している。また、欧州鉄鋼大手アルセロール・ミタルの「グリーンスチール証明書」付きの鉄鋼材をティア1サプライヤーとして初めて採用している。

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