ドイツ連邦陸運局(KBA)は3日、2022年2 月の国内乗用車新車登録が20万512台となり、前年同月に比べ3.2%増加したと発表した。1~2月の累計は、前年同期比5.6%増の38万4,624台だった。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大前の2019年と比べると、1~2月の新車登録台数は、28%下回っている。引き続き、半導体不足により、新車供給が滞っている影響がある。また、低水準ながらも増加している背景には、付加価値税の減税が2020年12月末に終了した影響で、2020年末に駆け込み需要があり、その反動で前年初めは販売が低迷していたことがある。
顧客別の内訳は、法人が全体の64.8%(前年同月比:4.5%減)、個人は35.2%(同:21.1%増)だった。
ブランド別では、ドイツ勢は、MINI(12.7%増)、メルセデスベンツ(9.5%増)、ポルシェ(4.9%増)が前年同月を上回った。国外ブランドでは、ポールスター(250.0%増)、テスラ(209.9%増)、ダチア(123.8%増)が3ケタ台の伸び率だった。
日本勢は、ホンダ(110.8%増)、レクサス(26.4%増)、マツダ(35.5%増)、三菱自(55.7%増)、スバル(25.8%増)、トヨタ(29.0%増)が大幅な増加だった。日産(19.5%減)、スズキ(23.9%減)は、前年同月を下回っている。
燃料別では、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比54.9%増の2万8,306台となり、市場シェアは14.1%を占めた。ハイブリッド車は、前年同月比12.8%増の5万9,473台(市場シェア:29.7%)だった。うち、プラグインハイブリッド車は前年同月比1.4%減の2万1,583台(市場シェア:10.8%)を占めている。ガソリン車は、前年同月比5.7%減の6万9,195台となり、市場シェアは34.5%となった。ディーゼル車は前年同月比15.9%減の4万1,471台で、市場シェアは20.7%だった。
■ 2月の国内生産1%減、輸出は1%増加
独自動車工業会(VDA)によると、2022年2月の国内生産は、前年同月比1%減の31万8,700台だった。輸出は前年同月比1%増の23万1,200台と、前年同月を上回った。
2月の国内受注は前年同月比15%増と大幅に増えた。1~2月の累計は前年同期比31%増だった。国外受注は、2月が前年同月比3%減、1~2月の累計は、前年同期比5%減と、前年を下回っている。