2月の卸売物価16.6%上昇、戦争は未反映

ドイツ連邦統計局が14日発表した2月の卸売物価指数は前年同月比16.6%増となり、4カ月連続で16%台の大きな上げ幅を記録した。前年同月を上回るのは13カ月連続。コロナ禍からの世界経済の回復やそれに伴う原材料・部品不足が物価を押し上げている。今回の統計は2月5日の調査データを用いて作成されており、ウクライナに対するロシアの軍事侵攻(2月24日に開始)の影響は反映されていない。

卸売物価を最も強く押し上げたのは石油製品で、上昇率は43.6%に上った。このほか古材・残材(46.0%)、原木・材木(44.0%)、鉱石・金属(43.4%)、化学製品(34.1%)、金属・樹脂製建材(23.2%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(22.7%)などで上げ幅が大きかった。

卸売物価は前月比でも1.7%上がった。

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