独加系のロック・テック、ルーマニアにリチウム工場設置へ

●カナダ産リチウム鉱石を精製し、EVバッテリーメーカーに供給

●同社はルーマニア工場含め欧州に5工場を計画

独・カナダ系の資源会社ロック・テック・リチウムは8日、ルーマニアでの水酸化リチウム工場設置に関して、同国政府と覚書を交わしたと発表した。カナダから調達するリチウム鉱石を精製し、電動車用バッテリーメーカーに供給する。投資規模は4億ユーロで、間接雇用を含め500人規模の雇用創出を見込む。具体的な立地は今後詰める。年産能力は2万4,000トン(乗用車50万台分に相当)の予定だ。

ルーマニアの工場はロック・テックが欧州に予定する5工場のうちの1つ。すでにドイツで2工場を設置する計画が発表済みで、うち1つはブランデンブルク州のグーベンに立地が決まった。グーベン工場は2024年に稼働する計画だ。

ロック・テックは資源の再利用にも注力する方針で、30年までに原料の約50%を廃電池のリサイクルで賄えるようにする目標を掲げる。

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