新しい車載エンターテイメントのコンテンツを提供するドイツの新興企業。2018年の設立で、ミュンヘンに本社を置く。同社は、現実世界と仮想世界を融合するエクステンデッド・リアリティ(XR)技術を活用し、車両の動きやナビゲーションデータをリアルタイムで仮想世界と融合させる技術を開発している。2021年4月の投資ラウンド(シリーズA)では、1,000万ユーロの資金を調達した。
■ アウディ、ホラロイドの技術を量産車に採用
独自動車大手のアウディは2022年6月からホラロイドの技術を活用した仮想現実(VR)エンターテイメントを量産モデルに導入する。
後部座席の乗員がVR眼鏡を使用して、ゲームや映画、インターアクティブコンテンツを楽しむことができる。例えば、乗車中の車両がカーブを曲がったり加速したりすると、コンテンツ中の宇宙船もカーブしたり、加速したりする。
アウディは、米テキサス州オースティンで3月11~20日まで開催中の大規模なクリエイティブフェスティバル「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」で当該計画を発表した。SXSWでは、当該コンテンツを実体験することもできる。
この新しい車載エンターテイメントコンテンツは、6月から第3世代の「モジュラーインフォテイメントプラットフォーム」(MIB 3)搭載したアウディの一部のモデルで楽しむことができる。
具体的には、アウディの「A4」、「A5」、「A6」、「A7」、「A8」、「Q5」、「Q7」、「Q8」、「eトロン」、「eトロン GTクワトロ」を対象としており、欧州、カナダ、米国、日本、中国で導入する。まずは、ドイツ、英国、米国市場でスタートし、段階的に他の国にも導入を拡大していく。