●ストアドット社のXFCはフル充電時間が5分に短縮
●オラはインドにおけるXFCの独占生産権を得る
インドの配車サービス大手オラの電動スクーター子会社オラ・エレクトリックが、急速充電技術の開発を手がけるイスラエルのストアドットに資本参加した。電池化学・生産分野における先端技術の研究開発を強化するグループの方針に沿うものだ。ストアドットを皮切りに、さらなる出資を計画している。投資規模や株式保有率などの詳細は明らかにされていない。
ストアドットは現在、中国のEVEエナジー(恵州億緯鋰能)と提携して電動車(EV)向け超高速充電(XFC)バッテリーの開発に取り組んでいる。シリコンベースのアノードを用いることで、フル充電にかかる時間を5分に短縮した。円筒型「4680」バッテリーを含め、2024年までの量産化を予定する。
バッテリー性能の向上でも開発をすでにスタートしており、10年以内に充電時間を2分にまで減らす計画だ。
オラ・エレクトリックはXFCバッテリーのノウハウとともに、インドにおける独占生産権を得る。インド生産に向けた日程は明らかにされていないが、消息筋によると、2023年までにまず1ギガワット時(GWh)の年産能力を整備。3~4年以内に20GWhへ拡大する計画という。