卸売物価の上げ幅が統計開始後の最高に、3月は22.6%

ドイツ連邦統計局が12日発表した3月の卸売物価指数は前年同月比の上げ幅が22.6%に達し、統計を開始した1962年以降の最高を記録した。ウクライナに対するロシアの軍事侵攻(2月24日に開始)が反映された格好で、上昇率は前月の16.6%から一段と拡大した。

卸売物価を最も強く押し上げたのは石油製品で、上昇率は前月の43.6%から70.5%へと大幅に高まった。このほか固形燃料(61.9%増)、鉱石・金属(55.8%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(43.0%)、原木・材木(42.5%)、化学製品(40.1%)、牛乳・乳製品・たまご・食用油脂(22.6%)などで上げ幅が大きかった。

卸売物価は前月比でも6.9%上昇し、過去最大の上げ幅となった。全体を最も強く押し上げたのは石油製品で、26.5%を記録。このほか固形燃料(18.3%)、農業用基本材料・動物(18.0%)、鉄・鉄鋼(17.1%)などで大きく上昇した。

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