BMW―アルミホイールを100%再生エネで生産、サプライヤーと合意―

高級乗用車大手の独BMWは8日、同社が調達するアルミホイールの生産用電力を100%再生可能エネルギー電力に切り替えることでサプライヤーと合意したと発表した。サプライチェーンの脱炭素化に向けた取り組みの一環。ホイールの鋳造だけでなく、電力消費量の多いアルミ地金製造の電解工程も対象としている。グループブランドのBMWとミニの車両に2024年から搭載する。

サプライチェーン全体で発生する二酸化炭素(CO2)に占めるホイールの割合は現在およそ5%に上る。ホイール系統のサプライヤーが再生エネを100%使用することで同割合を2.5%以下に引き下げる。排出量は最大で年50万トン削減される見通しだ。

BMWは軽金属ホイールを年およそ1,000万本調達。その95%をアルミ製が占める。

同社はアルミホイールのリサイクルを通してもCO2の排出削減を進める意向だ。ミニ「カントリーマン」の次世代モデル用ホイールには23年から再生アルミを70%使用。電力の完全再生エネ化の効果と相まってCO2排出量は従来比で最大80%低下する。

同社はサプライチェーンで発生するCO2の量を30年までに19年比で20%削減することを目指している。

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