公共交通機関の利用者が一段と減少、21年は-4%に

ドイツの公共交通機関利用者数(延べ人数)が2021年は前年比4%減の78億8,400人となり、統計開始(04年)後の最低を2年連続で更新したことが、連邦統計局の発表で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのロックダウン(都市封鎖)と在宅勤務義務が響いた格好だ。コロナ禍前の19年に比べると34%少ない。航空と船舶輸送は統計に含まれていない。

全体の99%を占める近距離公共交通機関の利用者は4%減の77億9,600万人だった。鉄道が6%、トラムが5%、乗り合いバスが1%の幅で落ち込んだ。

長距離公共交通機関の利用者は8,790万人で、前年を2%下回った。長距離バスが53%減って、全体を強く押し下げた格好。長距離鉄道は2%増えた。19年比では長距離バスが87%、長距離鉄道が45%減少している。

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