OpMoSi

次世代リチウムイオン電池の研究開発に関するオーストリアの産学連携プロジェクト。シュタイヤーマルク州の4パートナーが参加しており、エネルギー密度と耐久性の向上に取り組む。

具体的には、負極材料(アノード材)に中空コアシェル型シリコンカーボン(HCS Si-C)複合材料を使用し、耐久性は充電サイクルで1,000回、リチウムイオン電池セルのエネルギー密度を20~30%引き上げる目標を掲げている。

当該プロジェクトの実施期間は36カ月。オーストリア研究推進機構(FFG)が「未来のモビリティ」の枠組みにおいて総額270万ユーロを資金支援している。

参加企業・機関は下記の通り:

Virtual Vehicle Research GmbH、Materials Center Leoben Forschung GmbH(MCL)、Varta Innovation GmbH、AVL List GmbH

調整役のバーチャル・ビークル・リサーチは、自動車および鉄道産業向けのシミュレーションとハードウエア試験を組み合わせた研究などに重点を置く研究機関。

MCLは、材料や生産・加工技術などの研究に重点を置く。

ファルタ・イノベーションは、電池大手ファルタ・マイクロバッテリーとグラーツ工科大学が共同で設立した研究組織。

エイヴィエルリスト(AVL List)は、自動車などの駆動システムの開発・シミュレーション・試験などを事業とするエンジニアリング大手。

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