ピエヒ、バッテリーシステムの開発・生産で独EKと協力

スイスに本社を置く電動スポーツカーの新興企業ピエヒ・オートモーティブ(以下、ピエヒ)はこのほど、独自動車部品大手のエルリングクリンガー(EK)とバッテリーシステムの開発・生産で協力すると発表した。開発中のモデル「ピエヒGT」にEKのバッテリーシステムを搭載する。当該モデルの開発では、パワートレインソリューションを提供するシステムサプライヤーの独ホーファー・パワートレインとも協力している。

ピエヒは当初、中国の提携先からバッテリーのパウチセルの供給を受けてきたが、エルリングクリンガーとの協力により、ドイツ国内でバッテリーシステムを開発・生産する体制とした。

エルリングクリンガーが供給するバッテリーシステムは、350キロワットの充電設備を使用した場合、8分で充電容量を20%から80%に引き上げることができる。

「ピエヒGT」は450kW(611PS)の駆動システムを搭載し、時速0~100キロメートルに3.0秒以内で加速することができる。重量は1,800キログラムに抑えており、1回のフル充電で最大500キロメートル(WLTP)を走行することができる。

ピエヒ・オートモーティブは、トニ・ピエヒ氏とレア・シュタルク氏が設立した新興企業。2019年のジュネーブモーターショーに試作車を出展し、注目を集めた。

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