トルコが国連に国際名変更を要請、「七面鳥」との混同避ける狙い

●すでに輸出品の産地表示は「メイド・イン・テュルキエ」に

●新国名が同国の文化、文明、価値観を良く表していると理由づけ

トルコのメヴリュト・チャウショール外相は5月31日、国際連合(UN)などの国際機関に対し、トルコの国際名称として「テュルキエ(Türkiye)」を採用するよう正式に要請した。従来の「ターキー(Turkey)」が英語で「七面鳥」の意味も持つため、紛らわしいというのがその理由だ。

国有放送局TRTは、「グーグル検索で『Turkey』を調べると、トルコを北米原産の大型の鳥(注:七面鳥)と関連付ける画像や記事、辞書の定義などが大量にでてくる」とコメントしている。

トルコはすでに昨年末に輸出品の産地表示に「メイド・イン・テュルキエ」を採用することを決めた。エルドアン大統領はこの措置について、「テュルキエ」がトルコの文化、文明、価値観を最もよく表していると理由づけた。

「テュルキエ」の知名度向上に向けて、フラッグキャリアのターキッシュエアは「ハロー・テュルキエ」を広告スローガンに採用した。チャウショール外相によると、政府もソーシャルメディアで名称浸透をねらったキャンペーンを実施しているという。

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