独フォルクスワーゲン(VW)の高級車事業アウディが、ハンガリーのジュール工場
における電動車(EV)向けモーター生産を強化する。グループのプラットフォーム
「MEB ECO」を用いた小型EVに搭載するものだ。投資額は1,200億フォリント(3億
100万ユーロ)。政府から85億フォリント(2,100万ユーロ)の助成を受ける。2025
年に稼働し、500人の新規雇用が生まれる見通しだ。
ペーテル・シーヤールト外務貿易相は、エレクトロモビリティー分野におけるハン
ガリーの技術・生産力がさらに高まるとして、アウディの投資計画を歓迎した。
ローターなどの部品生産も予定されている。
ハンガリー子会社のアルフォンス・ディントナー社長は、「自動車業界の転換に合
わせてビジネスモデルや製品レンジを変化させ、競争力の維持、雇用の確保を図っ
ていくことが肝要」と話し、ジュール工場への追加投資がこれに寄与するとの見方
を示した。さらに、ハンガリー子会社が単なる生産拠点ではなく、従業員の確かな
ノウハウに基づいて、付加価値と明日のモビリティーを作り出すサービス業者とし
て認識されるべきだという意見を明らかにした。(1HUF=0.36JPY)