ポーランドのバッテリー大手ICPT、ギガファクトリー建設

●欧州最大規模の交通分野向けバッテリー工場として24年に稼働

●現在1MWhの生産能力を最終的に5GWhに拡大

ポーランドのバッテリー製造大手、インパクト・クリーンパワーテクノロジー(ICPT)が電動車両用バッテリーの大規模工場「ギガファクトリー」を建設する。欧州最大規模の交通分野向けバッテリー工場として、2024年の稼働開始を予定する。新規雇用は約200人。建設地や投資額は明らかにしていない。

ICPTの生産能力は現在1メガワット時で、ギガファクトリーの稼働により最終的に5ギガワット時への拡大を目指す。大型受注の処理を保証し、欧州サプライチェーンでのサービス向上や迅速な納品に大きく貢献する。高度に自動化した生産ラインにより、生産効率と品質の向上だけでなく、工程に関わる排出削減も実現する。太陽光発電と再生バッテリーを使った蓄電システムの連携で電力供給の安定化を図るほか、生産材料の5割にリサイクル材料を投入するなど、持続可能な生産を目指す。

ICPTは電動バス、列車などの公共交通と産業向けの高性能バッテリーシステムのほか、再生可能エネルギー市場向け定置用蓄電システムや船舶、産業ロボット分野にもバッテリーを供給している。2021年の欧州電動バス用バッテリー市場シェアは約15%で、地元バス製造大手ソラリスにも供給している。

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