輸出見通しが悪化、天然ガス不足懸念で

Ifo経済研究所が26日発表した7月の独製造業輸出期待指数(DI)はマイナス0.5ポイントとなり、前月のプラス3.4ポイントから3.9ポイント低下した。同指数がマイナスの領域に落ち込むのは、ウクライナ戦争勃発直後の3月以来で、4カ月ぶり。ロシア産天然ガスの供給削減が生産と輸出に影を落としている。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。

7月の調査では、化学、食品、ゴム・プラスチック製品、家具業界などで輸出見通しが悪化した。一方、データ処理装置、電子・光学製品、飲料では見通しが大幅に改善。自動車、機械もやや改善した。

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