●マイクロソフトは追って計画公表を示唆
●ルーマニアには近年、データセンターの進出が活発
米マイクロソフトがルーマニアに新データセンターを計画しているもようだ。現地メディアの20日の報道によると、ブカレスト近郊のオトペニに土地を購入済みで、新センターの立地となると見られる。同社関係者は事実関係についてコメントを控えたものの、同国での中長期的プロジェクトが熟したタイミングで計画を公表することを示唆した。
マイクロソフトは現在、米国、ブラジル、日本、香港、シンガポール、オーストラリアのほか、アイルランド、オランダなど欧州数カ国にデータセンターを構える。クラウドインフラであるアジュール(Asure)のグローバルネットワークを強化するため、センターを増設する計画だ。ルーマニア子会社はブカレストに本社を構え、従業員1,800人超を擁する。
ルーマニアのデータセンター開発会社、テマ・エナジー(Tema Energy)によると、近年データセンターの進出が活発で、大・中規模が10、小規模が100を超える。今年の総事業規模は5,000万ユーロに達する観測だ。オートメーション、IoT(モノのインターネット)、クラウドストレージの需要拡大で、今後も堅調な市場成長が予想される。