独パイロット労組VCは7月31日、ルフトハンザ航空を対象にストライキを実施することの是非を問う組合員投票で圧倒的多数が賛成票を投じたと発表した。これによりVCはいつでもストを決行できるようになった。ただ、労使の溝を可能な限り交渉を通して埋める考えで、今回の投票結果が必然的にストにつながることはないとしている。当面はストを見合わせながらも、妥結の糸口が見つからない場合は決行する構えだ。
組合員投票ではルフトハンザ本体で97.6%、貨物部門ルフトハンザ・カーゴで99.3%のパイロットがストに賛成した。VCは経営陣に、◇今年は賃金を5.5%引き上げる◇来年以降はインフレ連動の賃上げメカニズムを導入する――を要求している。