蘭ヒア、インドネシアのフィンテック大手ダナに位置情報機能を提供

蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは4日、電子財布サービスを手掛けるインドネシアのフィンテック企業ダナ(DANA)に位置情報機能を提供すると発表した。これによりダナは自社のサービスの利便性を高めるとともに、国内の多くの人に金融サービスを提供できるようになる。

数多くの島々からなるインドネシアは金融機関の実店舗やATMなど金融インフラが未整備な地域が多く、銀行口座を持たない層が成人人口の50%と世界で3番目に多い。政府はすべての人が金融サービスを利用できる「金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)」の割合を2024年までに90%に高める目標を掲げている。

これを踏まえダナは、企業や消費者が安全かつ簡便に取引できる信頼性の高い電子決済プラットフォームを提供することを目指している。ヒアとの提携により自社のサービスの顧客体験を充実させ、特に金融サービスの恩恵を受けにくい農村地域の利用者への訴求力を高める。

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