シーメンス・ガメサがルーマニアに風力タービン供給、10年ぶりの受注

●風力タービン8基を設置、合計出力は48MW

●今回のプロジェクトは同国初の補助金なしの風力発電事業

独シーメンス・エナジーの風力発電設備子会社シーメンス・ガメサは22日、デンマークのユーロウインドがルーマニアで進める風力発電事業向けにタービンを受注したと発表した。同社がルーマニア市場で受注するのは10年ぶり。受注額は明らかにしていない。

同国東部のコンスタンツァ南郊に位置するペチネアガに風力タービン「SG6.6-170」を8基、設置する。タワーの高さは135メートルで、合計出力は48メガワット(MW)。2024年後半の完工を見込む。受注には20年間のメンテナンス契約が含まれる。

ルーマニアでは2010年から14年にかけて政府の補助金制度を追い風に風力発電が急増し、総発電能力は3ギガワット(GW)に達した。ブームはその後、沈静化していたが、最近になり再び活発化し始めている。ペチネアガのプロジェクトは同国初の補助金なしの風力発電事業となる。

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