GKNオートモーティブ、EV駆動部品の試験装置を開発

英自動車駆動部品大手のGKNオートモーティブは17日、電気自動車(EV)の駆動部品用の新しい試験装置(テストリグ)を開発したと発表した。従来の試験装置では適さないEV特有の様々な要件と負荷に逐一対応して部品を評価することで、高品質・高効率な製品開発につなげる。同社では、EV部品の試験における精度と品質管理の新たな業界標準を示すことができると自信をみせている。

試験装置は独オッフェンバッハの研究拠点に設置した。小型車から大型のSUVまで、速度やトルクを変動に応じてリアルタイムに制御し、タイヤの空転やその他の複雑な走行状況を再現する。これにより、従来の負荷試験装置では適さないサイドシャフトなど最新の駆動系部品についても正確に評価できるという。

EVの部品は、EVの高いトルクと重い車体に対応するため、サイズや重量が大きくなる傾向があった。同社では新装置の稼働により、部品の重量と使用する材料の量を最小限に抑えつつ、求められる厳格な基準を満たす製品開発が可能になり、自社製品のみならず顧客に対しても環境性能の大幅な向上をもたらすとしている。

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