シェフラーの自律走行ロボ「DEX」、レッド・ドット賞の最高賞を受賞

独自動車部品大手のシェフラーは16日、自律走行型ロボット(AMR)の「DEX(デュアル・エクステンダブル)」が世界で最も権威のあるデザイン賞のひとつである独「レッド・ドット賞:デザインコンセプトにおけるベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞したと発表した。同賞はレッド・ドット賞のデザインコンセプト部門における最高の賞。DEXのロボットとしての器用さと能力の高さ、生産現場の作業員との協働性が評価された。

DEXはシェフラーと、先端技術の工業デザインを手掛けるシンガポールのオルカデザイン・コンサルタンツが共同で開発した。4脚ロボットの外観で、脚部の先端には車輪が付く。片列の脚が前後で向き合う構造により2方向へのスムーズな移動が可能。自己位置の推定と環境地図の作成を同時に行うSLAM機能や、音声・ジェスチャー認識機能、無線LAN機能を備える。シェフラーは生産業務の最適化に向け、DEXを自社工場において試験運用する計画だ。

DEXの開発はシェフラーの先端研究ハブ(SHARE)プログラムの一環として行われた。同プログラムは世界の著名大学と研究提携している。既存技術を発展させ、研究の成果を製品開発に活用することを目的としている。

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