独コンチネンタル、IAAでクラウド接続のデジタルタコグラフを公開

独自動車部品大手のコンチネンタルは11日、ハノーバーで9月に開催される商用車の国際自動車見本市(IAA)に、デジタル式運行記録計(デジタルタコグラフ)をクラウドに常時接続する「VDO Link」コンセプトを出展すると発表した。これはデジタルタコグラフとフリート管理用のオンラインプラットフォームをつなぐソリューションで、フリート管理者はタコグラフのデータを端末からいつでも確認・利用ができる。関連機器の連携を自動化するプラグアンドプレイ機能により、車載モジュールを必要とせずシステムのインストールだけで運転や休憩時間などのデータを取得できるようになる。

「VDO Link」と併せ、ドライバーがコンプライアンスを順守すべき場面でタコグラフのデータを基に通知を受け取れる「トーキング・タコグラフ」機能も紹介する。タコグラフがドライバーに必要事項を直接伝えるイメージで、例えば国境を越えた際にタコグラフの国別コードの変更をスマートフォン経由で通知する。19の言語に対応する。コンチネンタルは同機能を独新興企業のZekjuと共同で開発した。

IAAでは他にも、自動運転機能や、持続可能性に配慮したタイヤなどのイノベーション製品を公開する予定。コンチネンタルはこれらの新技術を通して「安全でフェアな物流」の実現を目指していく。

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