英自動車工業会(SMMT)は8月25日、同国の7月の乗用車生産が5万8,043台となり、前年同月に比べ8.6%増加したと発表した。3カ月連続の増加となる。ただ、前年7月の生産は、1956年以来の最低の水準に落ち込んでいた。また、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年7月と比べると46.4%減少となる。1~7月の累計は、前年同期比16.5%減の46万1,174台だった。
7月の生産のうち、全体の80%を占める輸出は2.8%増加した。主要輸出先である欧州連合(EU)向けは7.3%減し、米国向けも22.8%減少したものの、中国向けは54.0%増加し、日本向けも40.1%増加した。
7月の電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)の生産は計1万7,356台となり、全体の29.9%を占めた。BEVの生産は前年同月に比べ65.9%増加している。
■ 商用車生産、7月は43.9%増加
SMMTによると、同国の2022年7月の商用車生産は8,097台となり、前年同月に比べ43.9%増加した。輸出(34.2%増)、国内向け(58.5%増)のいずれも前年同月を大きく上回った。
1~7月の累計生産は、前年同期比46.9%増の5万8,693台だった。これはパンデミック前の5年間の平均を15.6%上回る水準であり、2012年同期(6万5,100台)以降で最高の生産台数だった。