仏自動車部品大手フォルヴィアグループ傘下の独自動車照明・電子部品大手ヘラーは8月29日、ブレーキ部品大手のTMDフリクションとの合弁会社ヘラー・パジッドを通じ、コアフリーのブレーキキャリパー製品のラインナップを拡充すると発表した。これまでの110品目から222品目に倍増し、独立系アフターマーケット向けに供給する。これにより対応するブレーキ装置は約4,400から8,200に拡大する。ドイツの自動車メーカーの67%強のブレーキをカバーする形となる。
ヘラー・パジッドはこれまで、保証金付き(コアチャージ)のリサイクル可能なブレーキキャリパー製品「Reman」を展開していた。2018年以降は同製品に加えてコアフリー製品の導入を進めている。部品の卸売業者や整備工場はコアフリー製品を選択することで、コアチャージ製品のように使用済み部品をメーカーに返却する必要がなくなり、古い部品をすぐに処分できるようになる。
そのほか、新しいブレーキキャリパー製品のパッケージには通常の付属品のほかガイドボルトのような部品も含まれるため、交換時に追加購入する必要がなくなる。