●電池セルをコスワースの自動車向けバッテリーパックに供給
●イノバットは今年3月、初の海外拠点を英国に設置
スロバキアの電気自動車(EV)用バッテリー大手のイノバットは6日、電動パワートレインのエンジニアリング企業、英コスワースと戦略提携を交わしたと発表した。イノバットは電池セルをコスワースの革新的な高性能自動車向けバッテリーパックに供給し、同社の電動化事業を支援する。
コスワースは1958年にレーシングカー用エンジンメーカーとして創業した。現在、駆動装置、エレクトロニクス、ソフトウエアソリューションを自動車、航空宇宙、船舶業界に提供している。近年はハイブリッド車、EV、代替燃料分野に事業の軸足を移している。レイジガー社長は、イノバットとの提携を通して高効率で充電可能な蓄電システムを顧客に提供するという共通目標の達成を加速できると見ている。
イノバットはブラチスラバに本社を構え、同近郊のヴォデラディに工場および研究開発(R&D)センターを持つ。今年3月、初の海外拠点として英国のウォリック大学サイエンスパークにオフィスを開所し、欧州事業の支援や米国・東南アジアなど新市場での事業拡大に取り組んでいる。