スウェーデンの商用車大手ボルボ・トラックは14日、大型トラックの電動モデルを量産すると発表した。総重量44トンの「FH」、「FM」、「FMX」の3モデルの電気トラックを生産する。これにより同社が生産する電気トラックは6モデルに拡大する。「FH」、「FM」、「FMX」の3モデルは同社の販売の約3分の2を占めている。
大型電気トラックは、スウェーデンのイエーテボリにあるトゥーベ工場で生産を開始し、2023年にはベルギーのゲント工場でも生産を始める予定。バッテリーはゲントに開設した電池の組み立て工場から供給する。同社は電気トラックを従来のトラックと同じ生産ラインで生産している。
ボルボ・トラックのロジャー・アーム社長によると、大型電気トラックは当初、欧州市場で販売を開始する。その後、アジア、オーストラリア、ラテンアメリカにも販売地域を広げていく方針。
アーム社長によると、同社は大型電気トラックをすでに約1,000台販売しており、電気トラック全体では2,600台以上の販売実績となる。電気トラックの販売は今後大幅に増加すると見込んでおり、同社長は「2030年までに当社の世界販売の少なくとも50%以上が電気トラックになる見通しである」とコメントしている。