●両国のバス事業が対象、ポーランドの鉄道事業は含まれず
●デンマークの売却事業も合わせた年商規模はおよそ4億ユーロ
ドイツ鉄道(DB)の英子会社アリバは9月27日、セルビア、ポーランド、デンマーク事業を独投資会社ムタレスに売却すると発表した。英国および欧州大陸の中核事業に集中するグループ戦略に沿うもので、DB監査役会のほか、ドイツ運輸デジタル省など現地当局の承認を経て年内に手続きを完了する予定だ。取引金額は明らかにされていない。
取引の対象となるのは、◇セルビアのバス事業◇ポーランドのバス事業◇デンマークのバス、鉄道、水上バス、カーシェアリング、職業訓練事業――で、ポーランドの鉄道事業は含まれない。これらの事業の年商規模はおよそ4億ユーロに上る。
ムタレスは大企業の事業分離・売却(カーブアウト)で資産を買い取り、採算性をあげて売却する「バイ・アンド・ビルド」戦略で成果をあげている。