●来年に欧州モデルを発売、24年からは新興国モデルを現地生産
●同国は30年までにEU製品の関税を段階的にゼロまで引き下げる
独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車は7日、ベトナム市場に参入する計画を明らかにした。グループの国際化戦略に沿うもので、来年、欧州モデルを皮切りに発売し、2024年からは新興国攻略モデルを現地生産する。年間販売台数で当初3万台、30年からは4万台以上を目指す。
現地のタイン・コン・モーター(Thanh Cong Motor)と提携して販売・生産を行う。2023年に「コディアック」、「カロック」、「スペルブ」、「オクタビア」の輸出を開始し、24年からは、もともとインド攻略モデルとして開発された「クシャク」と「スラビア」を、ベトナム東北部クアンニン省のタイン・コン工場で生産する予定。部品は印プネー工場から供給する。26年以降に電動車「エンヤックiv」も投入する。
シュコダ自は、VWグループのインド市場戦略「インディア2.0」の実行を担当している。今回のベトナム進出もその一環で、自動車需要拡大を追い風に成長を図っていきたい意向だ。ベトナムが2030年までに、欧州連合(EU)製品の関税を段階的にゼロまで引き下げることも販売増につながるとみている。