仏から独へのガス供給開始

フランスからドイツへの天然ガス供給が13日に開始された。ロシア産ガスの供給が大幅に減り、独国内で供給不足懸念が強まっていることを受けた措置。フランスでは電力供給が不足する恐れがあることから、見返りとしてドイツからの電力供給を増やす。

独ザールラント州ニーダーガイルバッハ経由の既存パイプラインを通してフランスからガスが供給される。輸送容量は1日当たり100ギガワット時(GWh)。まずは同31GWhが輸送される。

同パイプラインは両国を結ぶ唯一のガス輸送インフラ。ドイツからフランスに一方方向で輸送することを前提に作られていることから、今回の措置を実施するためにフランスからドイツに輸送できるよう改修が行われた。

フランスには原発が計56基ある。その多くがメンテナンス中のため、現在稼働しているのは30基にとどまる。同国は原発依存度が高いことから、電力需給がひっ迫している。

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