仏アルストム、ハンガリー政府と戦略提携

●同国における生産品目を増やし、製造能力を拡大する目的

●現在は高速列車、近郊型車両、機関車などの台車を生産

仏鉄道車両大手アルストムは14日、ハンガリー政府と戦略提携を結んだ。政府の協力を得ながら、同国における生産品目を増やし、製造能力を拡大する。自社の技術および革新力を活かし、同国鉄道車両製造業界の成長に貢献するとともに、ハンガリー経済の拡大・国際競争力強化に寄与する意向だ。

アルストムは北部ノーグラード県マートラーノヴァークでボギーフレーム(台車)を生産する。高速列車、近郊型車両、機関車、2階建て車両用など、さまざまなタイプを手がけている。燃料電池で走る「コラディア・アイリント」のボギーフレームも同工場の管轄だ。

アルストムはハンガリーで20年以上にわたり事業を運営している。マートラーノヴァーク工場は2021年1月に買収した。昨年12月には石油最大手のMOLと、鉄道輸送への水素燃料活用に向けて提携合意を結んだ。

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