欧州自動車工業会(ACEA)が18日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の9月の新車販売(登録)台数は78万7,870台となり、前年同月から9.6%増加した。販売増加は2カ月連続。(表参照)
EUの新車販売はサプライチェーンの混乱で、6月まで12カ月連続で前年同月を下回っていた。ACEAは販売回復について、比較対象となる2021年9月がサプライチェーン混乱による半導体不足で車両供給が減り、販売が急減した反動という要因が大きいと分析している。
主要市場はドイツが14.1%増、フランスが5.5%増、イタリアが5.4%増、スペインが12.7%増だった。
欧米の主要メーカーは最大手のフォルクスワーゲン(VW)が25.7%増と好調だった。一方、ルノーは1.2%減と小幅ながら落ち込んだ。日本勢はトヨタが23.6%増と大きく伸びたが、日産が10.4%、マツダが0.2%、三菱が31.4%、ホンダが5.9%の幅で減った。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの9月の販売台数は7.9%増の104万9,926台。英国は4.6%増の22万5,269台だった。