起亜自がロシア事業を見直し、完全撤退も検討

韓国の起亜自動車が今後のロシア事業について、撤退も含めた形で検討している。
ジュ・ウジョン(Joo Woo-Jeon)最高財務責任者(CFO)が25日の第3四半期決算報
告会で明らかにした。戦争長期化によってロシア情勢の予測が難しさを増している
ことを理由に挙げ、最悪の場合、完全撤退もありうると話している。
ジュCFOは、「販売を左右する要因の一つを上げるとすれば、来年、ロシア市場が
さらに不安定になり、(起亜車に限らず)自動車の販売自体がストップする可能性
があることだ」とし、「自動車の納入が事実上不可能なため、顧客サービスをのぞ
く事業を終了することも考えていかなければならない」と述べた。
起亜自のロシア販売台数は今年1-9月期に約5万7,000台と、前年同期比で65%近く
低下した。グループ全体の減少幅が4%だったことをみると、落ち込みが際立つ。
ロシアでは、親会社の現代自動車が運営するサンクトペテルブルク工場で生産して
きた。同工場は従業員数2,200人で、年間20万台を生産する能力がある。
起亜自はロシアのブランド別販売ランキングで、アフトワズに次ぐ2位につけてい
た。市場シェアは12.3%。現代自と合わせると22.3%に上っていた。また、モデル
別乗用車販売台数では「リオ」を始め、4モデルが上位25モデルにランクインして
いた。サムスン証券によると、起亜自の全販売台数に占めるロシアの割合はおよそ
6%だった。

上部へスクロール